2020-12-15

ミレニアル/Z世代のイマドキ、ヘルスケア事情とは?

若者を読み解くヘルスケアキーワード
新型コロナウイルスの影響で外出がしづらい状況で運動不足やストレス増加が懸念される中、「ミレニアル世代」「Z世代」など、若者のヘルスケア意識/健康意識はどのように変化したのでしょうか?
LINEリサーチの若年層の流行に関するアンケート調査によると、外出自粛の影響で「ジム/トレーニング」 「オンライン○○」という言葉がよく使われるようになったという結果がでています。※1
実際に、自粛中の20代女性のフィットネス実施率は、自粛前と比べ約2倍に上昇しています。加えて、外出自粛により毎日フィットネスをする人も増加したというデータもあります。※2
今回は、近年の若者を中心としたヘルスケアのトレンドをキーワードとともにご紹介します。
※1 2020年LINEリサーチ「若年層の流行に関する定点調査(2020年上期)」 
※2 2020年Lebesten合同会社「外出自粛によるフィットネス習慣の変化に関する調査」


デジタルネイティブ世代の「おうちフィットネス」のイマ

おうち時間が増える中で、自宅でトレーニングをすることを指す、「おうちフィットネス」「宅トレ」「家トレ」などの言葉をよく耳にするようになりました。また、コロナによる営業自粛と生活者の行動変化に合わせ、オンラインによるトレーニングサービスの提供を開始する大手フィットネスジムも増えています。

デジタルネイティブなミレニアル/Z世代の傾向としては、自身がフォローする芸能人のアカウントや、スポーツ系インフルエンサー(宅トレーナー)のYouTube、InstagramなどのSNSアカウントをフォローして、トレーニング方法や食事方法を実際に取り入れています。また、フォロワー間での情報共有の他、トレーニングに取り組む姿勢を日々チェックしコメントを通して励まし合い、互いのモチベーションを維持する比較的意識の高い層から※3、Nintendo Switchのフィットネスゲームソフトで楽しみながらの自宅運動を行ったり、TikTokなどで話題の痩せるダンスなどにチャレンジしてその様子を投稿するライトな層も存在します。

また、最近では、飲料メーカーを中心にヘルスケアと掛け合わせた様々な取り組みが行われています。例えば、某飲料メーカーでは、オンライン上で講師と参加者が一緒にトレーニングを行い、トレーニング終了後には自社商品をプレゼントするイベントを開催していました。その他の事例では、自社のアプリ上でエクササイズの実演動画を公開し、屋内でのエクササイズで1000歩を達成すると、無料ドリンクチケットを総計100万人にプレゼントするプログラムを実施した企業もあります。
※3 2018年Marketing Research Camp「フィットネスジム利用実態調査」

プロモーションのポイント
オンライントレーニングの配信だけではなく、おうちフィットネス×「ご褒美要素」「チャレンジ/シェア要素」「ゲーム性」などが加わることで、若者にリーチすることができるのではないでしょうか。


日々変化する「コロナ禍のデジタルデトックスによるマインドケア」

従来スマホの使用時間が比較的長かったミレニアル/Z世代は、コロナ禍の休校や外出自粛により更にスマホ利用時間が増えています。例えば、自宅に居ながら友達同士でLINE通話を繋ぎっぱなしでの生活をしたり、外出自粛期間中には「#○○バトン」という1つのお題を設定して友達を指名し、指名された人は次に繋いでいく遊びが流行するなど、コロナによってリアルでの交流が失われた分、デジタルでの交流が盛んに行われました。

一方で、いつでも繋がれてしまうデジタルでの生活が当たり前になった結果、常に誰かと繋がっている状態が続いたり、ネガティブな情報に長時間触れることで不安が過度に大きくなるなど同時にデジタル疲れを感じ、意図的にデジタルと離れるデジタルデトックスに注目が集まりました。デジタルデトックスはデジタルでの繋がりを自発的に断ち、一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスと距離を置くことでストレスを軽減するメンタルケアの1つです。


デジタルデトックス自体は数年前から注目されているキーワードですが、デジタルでの交流が当たり前になる今後のニューノーマル時代に更に注目されると考えられます。デジタルでの繋がりを断つ上で、現在若者の間では心身ともにデトックスできる「サ活/サウ活」※4や海辺でただただ遠くを眺めることや、自宅でゆっくり好きな音楽を流すことなどゆとりのある時間の使い方をする「チルアウト/チル」※5などのワードが流行しています。

企業のデジタルデトックスへの取り組みとしては、バス用品メーカーが「世界メンタルヘルスデー」に合わせ、デジタルデトックスキャンペーンを開催。キャンペーン期間中にはリラックス効果のある限定バスボムを販売し、売上の全額をメンタルヘルス関連団体に寄付する取り組みを実施しています。

※4「サ活/サウ活」:サウナに通う活動を指す用語
※5「チルアウ/チル」:“落ち着く、ゆっくりする、まったりする、のんびりする”などの意味を持ち、急ぐことな く、周りから干渉されずに自分の好きな事をのんびりするというニュアンスの用語

プロモーションのポイント
これからのニューノーマル時代の中で、より一層デジタルと接する時間が増えていくと予想される若者のヘルスケア領域において、デジタルデトックス要素は若者を惹きつけるポイントとなるのではないでしょうか?


個を重視する若者に刺さる「ヘルステックによるパーソナライズ化」

ミレニアル世代を対象とした消費意識調査によると※6 全体の約7割が「ブランド価値」よりも「自分に合ったもの」が欲しいと回答し、ミレニアル世代が「パーソナリティ」を重視する傾向が高いことがうかがえます。

近年、スキンケアやヘアケアやコスメを中心に、AI、IoT技術を活用したパーソナライズサービスが普及しています。ヘルスケア領域においても、個人の体の状態や感情データ等を分析し、本人に合った商品を提案してくれるサービスが増加しています。特にサプリや栄養ドリンクに代表されるインナーケアのパーソナライズ化に注目が集まっています。

例えば、Web上でいくつかの質問に回答し簡単なヘルスチェックを行い、ユーザーの生活習慣の状況や悩みから、現在の健康状態のチェックや改善のアドバイスを行うと同時に、本人に必要な栄養素を調合したサプリメントを提供してくれます。
数あるサプリメントの中から自分に合う商品を探すよりも、データや医師からのアドバイスに基づいた自分用にカスタマイズされた商品を選ぶことで、効率的にインナーケアをすることができます。

※6 2019年株式会社テスティー「EC×若者」の若年層調査・分析


プロモーションのポイント
商品ブランドに左右され購入するというよりも、自分に合った商品を選びたい思いが強いミレニアル世代にとって、ヘルスケア領域のパーソナライズ化は今後ますます需要が高まることが予想されます。
企業としても、顧客のニーズに合った商品を提供し1to1のコミュニケーションを取り続けることで、顧客の満足度向上に繋がるのではないでしょうか。
電通テック若者プロモーション専門チーム(若者消費行動研究チーム)がヘルスケアPromotionをお手伝い

1:ミレニアル/Z世代×ヘルスケアに関する知識と知見
若手を中心とした特別チームが、世代当事者として日々ヘルスケアに関連するホットなワードや最新事例を収集。 ミレニアル/Z世代をターゲットにした案件を含め、電通テックには活きた知見が多く蓄積されています。

2:ミレニアル/Z世代の若手人材による、ヘルスケアを軸とした確かな企画力
ミレニアル/Z世代の真っ只中にいる若手プランナーチームが、これまでの施策にヘルスケアの視点をプラスしつつ、企業様の商品・サービスの売上UPに繋がるプロモーションの企画立案を行います。

3:ヘルスケアプロモーションを成功に導く、独自ソリューションやネットワークのご提供
オンラインを起点にした顧客価値を生み出すサービス「あたらしいリアルのつなぎ方」の提供から、LINE公式アカウントを利用した1to1・双方向のコミュニケーションサービスまで課題に応じた各種ソリューションをご提案いたします。

佐々木 梨花
株式会社電通テック OMOプランニング室 プランナー
ストレス発散を目的に、週2回ジムへ通い、自宅ではストレッチを中心にトレーニングを継続!
最近は食事ケア、特に腸活にハマり中(自分に合う乳酸菌を探しています)。

永井 崇史
株式会社電通テック OMOプランニング室 デジタルマーケター
社会人デビューを機にフィットネスジムに入会。
気づいたら週4ジムに通い、最近は筋トレだけではなくサプリメントにも手を出す健康オタク化しています。体脂肪率10%を切る目標を達成したので引き続き継続中!

Written by: BAE編集部

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