昨今、幅広く知られるようになった注目ワード“SDGs(Sustainable Development Goals-持続可能な開発目標)”。2015年に世界のリーダーによって決められた「2030年に向けての国際社会の共通目標」のことですが、次世代を生きるミレニアル/Z世代にとって無視できない存在となっています。
特定非営利活動法人 TABLE FOR TWO International が2015年より毎年実施している「おにぎりアクション(#OnigiriAction)」は、その手軽さとSNSを通して気軽に社会貢献できる仕組み―ハッシュタグを付け、おにぎり(購入したものでも、手作りのものでも可)の写真をSNSに投稿すると、1枚の写真投稿につき開発途上国の子どもたちへ給食5食分(100円)が贈られるキャンペーン―で、昨年は約30万もの投稿があり若者を中心ににぎわいました。こういったキャンペーンに参画することにより、大手飲料メーカーや自動車メーカーなどのスポンサー企業は、自社のSDGsに対する企業姿勢を示せるだけでなく、本キャンペーンで独自のハッシュタグを追加することで、商品購入やさらなる寄付を促進しています。中には、自社の「食品用ラップフィルムに書けるペン」を使って、おにぎりアクションに合わせオリジナルの「デコおにぎりキャンペーン」を開催するなど、若者の心をとらえる施策も見受けられました。
“Sharing is Caring!”は「シェアすることは、思いやること!」という意味で、お菓子を分けるときやアイデアを発表するときなど、何かを「共有=シェア」するときに英語圏でよく用いられる言葉です。この「シェアケア」は、所有より共有に価値を見いだすミレニアル/Z世代の価値観とSDGsに合致したキーワードの1つとして挙げられるでしょう。