2018-02-02

アジアトレンドレポート

【中国・上海編】
テクノロジーの進展と各国独自の文化、習慣が合わさり、成長を続けるアジアの“今”をお届けするアジアトレンドレポート。
タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、シンガポール、中国の6カ国のトレンド情報をリレー形式でお届けします!

最終回は、キャッシュレスが進む中国で、健康志向の高まりから生まれたフレッシュオレンジジュースの自販機をご紹介します。


スマホ決済がここまで浸透!
生搾りフレッシュオレンジジュース自販機に注目


写真は広州のフレッシュオレンジジュースの自販機「橙汁先生」(意味は「オレンジジュースさん」)。外面にフレッシュと謳っている通り、一杯あたり4~5個のオレンジが使用され、オーダー後に内部でカットし絞ったものを1分もかからず飲むことが可能です。ショッピングモールや空港などの人が多く集まる場所に設置されており、朝食代わりやビタミン不足、少し休憩したいときなど、気軽に利用されています。特徴的なのが現金が不要なこと。一杯20元(約340円)で、支払いはスマホアプリ「微信」などのペイ画面をかざすだけで、一瞬で終了。日本でも交通系のカードなどを利用し自販機で飲料を購入することは出来ますが、フレッシュジュースという点が面白いです。なお上海では、同様のサービスとして「天使之橙」や「橙子蜜碼」などがあり、中国中央電視台(中国の国営テレビ局)で使われた映像を流すなどして話題性や信頼性をアピールしています。


トレンドの背景にあるものとは?!


中国では経済発展に伴い健康志向が高まり、街中にはジムが多くなったほか、食生活にもこだわる人が増えてきました。同国ではこれまで食の製造モラルの問題が多数発生してきたことから、人々は何が入っているか分からない飲み物よりも、自分の目の前で生のオレンジが絞られて出てくるジュースを飲んだ方が安全で衛生的だと感じているようです。また、ほかにもトレンドの背景として、ジュースが出来るまでの経過を自分で見ることができて楽しめるという体験的な理由、そして経済的な理由もあるようです。現在の中国ではほぼ現金が使用されておらず、電子マネーを用いるキャッシュレス化が進行しているため、忙しい現代において財布を出さなくてもスマホでスピーディに決済できる点でも評価されています。

Written by: BAE編集部

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